痛みとは 原因・本質・治療の研究

手のひら先生が高麗手指鍼治療にまつわる、痛みについての様々な話をしましょう。

心はなぜ腰痛を選ぶのか

 サーの博士の心身症治療プログラム 長谷川淳史 監訳 浅田仁子 訳 春秋社 2003年10月20日 初出

前日は「腰痛は脳の勘違いだった」を紹介しました。

7年間様々な治療法に根気よく通ったことが書かれていました。

その中では一時はマスコミにも大々的に取り上げられたにも係わらず、今では消え去ってしまったものもあります。

サーノ博士の博士の説くところは、痛みは脳に根本があり、痛みをもたらすのはストレスであるというのです。

私が行っている高麗手指鍼は手のひらに鍼を指すことで、腰痛の治療を行います。

習い始めは「なぜ手のひらに鍼を刺して腰痛が治るのか?」と訝しがりましたが、治療経験を積むに従って治せる治るというのが確信になる変わり、やがて自信になるのです。

手のひらは脳の運動野、部分としては中心前回にありますが、ここは体の動きをコントロールするところです。

ここの部分に占める面積割合は、ざっと見ると手と顔の動きで90%、他の部分が10%になるでしょうか、そのぐらい大きな比重なのです。

従ってここへの刺激は、脳への効果も大と捉えられます。

私は今独自に研究を行い、手のひらと脳神経例えば大脳基底核、例えば視床下部などのツボがどこにあるか見つけ出しています。

フランスの耳鍼創始者ポール・ノジェ博士が、電圧をかけることで脳神経のツボが様々に出てくると、位相別にツボを表しています。

これに倣い今位相Ⅰ 位相Ⅱ まで進んでいますが、手のひらというところには、数多くの脳を刺激するツボがあります。

それは第Ⅰ位相で内臓の代表点としてのツボであったりします。

高麗手指鍼においては、この狭い治療場所ということと、内臓と思って鍼を打ったのが実は脳も刺激していたので治ってしまったという偶然がありうるのです。

さてサーノ博士の理論では脳に原因があということでしたが、私が行っている高麗手指鍼でも同じ視点でまた脳に治療の原点を求めています。

心が果たして脳にあるのか?などという哲学的な問題は別として、痛みを発症し感じているのは脳であることは間違いがありません。

fMRIという脳血流を検知できる検査機器で、側頭部にある側坐核で痛みを感じていると研究報告がありました。

脳が根本であるというのは、現代医学研究で徐々に明らかになっています。

まず安全で自分でも可能かもしれない「心の治療」で腰痛を治療する、その基本図書であるこの本も参考にしてください。

心はなぜ腰痛を選ぶのか―サーノ博士の心身症治療プログラム